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『収奪された大地 ラテンアメリカ五百年』(しゅうだつされただいち ラテンアメリカごひゃくねん、スペイン語:''Las venas abiertas de América Latina''、原語を直訳すれば 『ラテンアメリカの切り開かれた血脈』となる〔エドゥアルド・ガレアーノ/大久保光夫:訳『収奪された大地 ラテンアメリカ五百年』新評論、1986/09 p.467〕)は、ウルグアイのジャーナリスト、エドゥアルド・ガレアーノによって1971年に出版されたルポルタージュである。 1997年の版の序文では、チリの小説家であり、元チリ大統領だったサルバドール・アジェンデの親戚であるイサベル・アジェンデが「クーデター後私は多くの物を持ち出すことが出来なかったので、服と、家族の写真と、庭の泥に塗れたバッグと、二冊の本を持ち出しました。古い版のパブロ・ネルーダの『オデス』と黄色いカバーの『ラテンアメリカの切り開かれた血管』がそれだったのです。」と記している。 英語、ドイツ語、フランス語、イタリア語、スウェーデン語、ノルウェー語、デンマーク語、オランダ語、ポルトガル語、ハンガリー語、チェコ語、ギリシャ語、ルーマニア語に翻訳されている〔エドゥアルド・ガレアーノ/大久保光夫:訳『収奪された大地 ラテンアメリカ五百年』新評論、1986/09 p.468〕 。日本語訳の訳者は大久保光夫。新評論と藤原書店から訳書が出版されている。 == 概要 == 『収奪された大地 ラテンアメリカ五百年』でガレアーノはラテンアメリカの歴史をクリストーバル・コロンによる新大陸「発見」から、現在(1970年まで)のラテンアメリカが、スペイン・ポルトガルの植民地支配による、ポトシ、サカテカス、グアナフアト、ミチョアカン、ミナス・ジェライスの銀や金、ブラジル北東部やハイチ、キューバでのサトウキビプランテーションの収奪に続き、「イギリス帝国によって祝福された独立」により、ラテンアメリカ諸国がイギリス経済に従属し、第一次産品の供給地として世界経済に結び付けられ、統合への創造的な努力が全て水泡に帰したこと、さらにイギリス帝国に代わってラテンアメリカを収奪するためにラテンアメリカを統合しようとするアメリカ合衆国の経済進出を、1960年代後半当時のラテンアメリカ全体を覆っていた思想だった、アンドレ・グンダー・フランクの提唱した従属論を基に、当時従属論の研究者だったフェルナンド・エンリケ・カルドーゾや、セレソ・フルタード、ジョズエ・デ・カストロなどのブラジルの社会学者や経済学者などを引きながら歴史ルポとして描いている。 ザ・ライブラリー・ジャーナル・スタンダードは「良く書かれ、情熱的に述べられ、これは知的誠実さと価値ある研究である。」と評した〔〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「収奪された大地 ラテンアメリカ五百年」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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